「たかが便秘、されど便秘」つらいと感じたら、病院へ行こう

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

34_女医_re

「たかが便秘」と思わず病院へ

便秘で苦しむ人は少なくありませんが、便秘で病院に行く人は少ないようです。便秘は嫌な状態ではあっても、病気だという観点が日本人にはあまりありません。また、下痢ほど突然襲ってくるものではないため、不快な症状であるにも関わらず、市販薬に頼る程度でごまかしている人が多いのではないでしょうか。

でも、長期間続く便秘は他の病気の症状である場合もありますし、それでなくてもずっと気分が優れずやる気が出ないようでは、生活に支障が出て来ます。一度勇気を出して、病院へ行ってみませんか?

どういう状態なら病院へ行ったほうがいい?

便秘にも色々な症状や分類があり、自己判断は難しいかもしれません。目安としては、いつも下剤に頼ってばかりという状態は重度の便秘であると言わざるを得ません。下剤なしでは排便ができない状態は、便秘ぎみという状態とは一線を画すものです。

また、冷や汗をかくほどの痛みや嘔吐が伴う場合も、腸が膨張し過ぎて他臓器を圧迫しているため、早急に治療が必要です。なお、便秘外来では1週間以上便が出ない状態が続いたら受診、2週間便秘の場合は即入院するよう勧めています。

何科を受診すればいいの?

病院に行く場合、一番手っ取り早いのが内科ですが、できれば胃腸内科か消化器内科をお勧めします。特にほとんどの胃腸科は便秘の診察を行なっています。その他、大学病院などには便秘外来があります。「便秘外来」でネット検索すれば、全国の医療機関が見つかります。

問診では何を聞かれるの?

問診ではこのような内容を質問されます。

  • いつから便秘なのか
  • 便の形
  • 排便時の症状
  • 便秘薬使用の有無
  • 普段の食生活

きちんと答えられるように自身の状況を事前に把握しておくといいでしょう。問診の後には触診や血液検査、大腸内視鏡検査などが行われる場合があります。

病院へ行けば便秘は治る?

残念ながら、病院で行なうのは対処療法です。良いお薬を処方してもらい快便になったとしても、それはあくまで薬の力。薬を止めたら元の便秘に戻ってしまう危険性が高いです。病院では、最初は弱い薬から始め、効果が見られないとだんだん強力な下剤を処方するようになります。すると便は出るようになっても、腸は自力で便を出そうとしなくなってしまいます。そのため、薬を止めると以前よりひどい便秘になってしまう場合が多いのです。

ですから、病院の薬は一時的な苦痛からの開放という程度に捉え、自分で治すようにしなくてはいけません。先天的に腸に問題がある場合以外は、原因は生活習慣の乱れだからです。診療の際に食事の摂り方などは教えてもらえると思いますので、積極的に質問しましょう。また、便秘対策の基本として水分を無理のない程度にたくさん補給し、食物繊維や発酵食品を多く摂ったり、軽い運動やお腹のマッサージなども行なうようにして下さい。

また、交感神経が優位だと体が収縮し、内蔵の働きも滞りがちになります。できるだけストレスを溜めないようにし、心身をリラックスさせることも大切です。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加