コレステロール値が上がらないスルメイカのアミノ酸と多価脂肪飽和酸の働き

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スルメイカには、内臓を強くし、コレステロールを下げる栄養素がいっぱい

干したイカの代名詞スルメイカ。実はイカの種類を指す名前なので生でも食べますが、干したものは栄養素の含有割合が上がります。ビタミンB群は2倍、パントテン酸は3倍、カリウムに至っては、4倍の含有割合になります。イカ類はコレステロールの多い食品としても知られていますが、LDL(悪玉コレステロール)値はあまり上りません。タウリン等のアミノ酸や、DHA等の多価脂肪飽和酸がたくさん含まれているからです。

タウリン:疲労回復効果とコレステロールを減らす

スルメイカにはタウリンがたくさん含まれています。タウリンは、アミノ酸の一種で、体内を循環しながら体内でアミノ酸が不足しているところを補います。そのため、即効性の高い疲労回復効果があります。また、タウリンはコレステロール値を下げる役割もあり、さらに、血圧を下げる効果をがあります。最近では、脂肪肝を改善する効果が報告されています。

シトステロール:コレステロールの吸収を阻害する

前述の通り、スルメイカはコレステロールの多い食材ですが、イカに含まれるシトステロールはコレステロールより先に胆汁酸と結合することでコレステロールの吸収を阻害する働きがあります。実際、医療現場においては、シトステロールを活用し、脂質異常症や前立腺肥大の治療に用いられる場合もあります。

DHA・EPA:血栓を溶解し、脳の働きを活性化

スルメイカには、魚類と同じようにDHA・EPAのようなn-3系の多価不飽和脂肪酸が含まれます。n-3系多価不飽和脂肪酸は、血液をサラサラにする効果があり、血栓を溶解させたり、動脈硬化を予防、高脂血症の改善、高血圧の抑制をします。さらに、学習能力・記憶力の向上、視力低下の抑制をします。

ナイアシン(ビタミンB3):アルコールの分解の補助と循環器系のサポート

スルメイカにはナイアシンが含まれます。ナイアシンはニコチン酸とニコチン酸アミドの総称でビタミンB3とも呼ばれます。酸化還元酵素の働きを助ける酵素の構成成分として重要な働きをします。ナイアシンは、アルコールを分解する酵素の働きを助けるとともに、アルコール分解後にできる二日酔いの原因となるアセトアルデヒドを分解する酵素の働きも助けます。また、循環器、消化器、神経系の働きを助けることでも知られてます。

カリウム:ナトリウム(塩分)を排出する

特に干したスルメイカ100g中に1100mgものカリウムが含まれます。これは、パセリのカリウムの含有割合を超えています。カリウムには、体内や細胞の余分な塩分を排出する働きがあります。ナトリウム(塩分)は余分にとると、細胞や体内に水分をためる働きがあり、高血圧やむくみの原因となります。

スルメイカを使った主な料理

スルメイカは、生のものであれば、刺身や大根等と煮たり、ワタと和えて炒めたりして食べるのが一般的です。また、干したものであれば、そのまま焼いて食べたり、水でもどして昆布や野菜と一緒に松前漬けにしたりします。栄養を効果的に取るためには、煮汁や水で戻した際の戻し汁を捨てずに、一緒に調理して食べるとよいです。

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