古くから食欲増進、リュウマチの生薬として利用されてきたせり

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香りの成分にまで健康効果のあるせりの栄養素

春の七草のひとつとしても有名で、古くから発汗・解熱、利尿、食欲増進、リウマチ緩和、高血圧の生薬として利用されてきました。科学の目からその成分を見直しても健康に良い栄養素が多種含まれているせりは、独特のにおいがアクセントとなり、七草粥だけでなく、鍋や胡麻和え等様々な料理に利用されています。抗酸化作用は火を通したほうが強く働きます。

ビタミンB群(葉酸、ナイアシン、パントテン酸):様々な成長を助けます

せり100g中にはビタミンB群がたくさん含まれます(葉酸:110μg、ナイアシン:1.2mg、パントテン酸:0.42g)。葉酸は、妊婦の方が大量に消費する栄養素で、核酸の生成や細胞の分裂、母乳の生成に必要です。また、ナイアシンは、肌のビタミンともよばれ、血行を促進し、肌の炎症を抑えます(口内炎、皮膚炎の予防)。パントテン酸は、脂質の代謝を促進する働きがあり、余分な脂肪をエネルギーに変換します。

テルペン類等(香り成分):鎮静作用、解毒作用

せりの香りは独特ですが、あの香り成分にも健康効果があります。テルペン類、オイゲノール(フェノール類)は、鎮静効果があり、アロマの材料としても使われています。また、抗菌作用もあるので胃の中に悪性の菌が繁殖するのを抑制します。ほかにも、ピラジンには血液凝固を抑制する働きが、ケルセチンには解毒作用があります。

カリウム:余分な塩分を排出します。

せり100g中にカリウムは、410mg含まれます。カリウムは、体内や細胞に含まれるナトリウム(塩分)を対外に排出する役割があります。ナトリウムは、水分を体内に保持する役割があり、多く取りすぎると高血圧やむくみの原因となります。また、カリウムには、筋肉のエネルギーを作り出す働きがあるため、運動による筋肉の痙攣や心筋梗塞の予防に役立ちます。

食物繊維:血糖値の上昇を抑え胃腸を綺麗にします

せり100g中に食物繊維は2.5g含まれます。食物繊維は、食事の際に一緒に(できれば、最初に)摂取すると、糖分の吸収を抑え血糖値の上昇を防ぎます。そのため、糖尿病の予防や、余分な脂肪の生成を妨げる効果が期待できます。また、食物繊維が胃や腸を通過する際に、不要物をからめ取って排泄してくれます。よって、胃腸を綺麗にする効果も期待できます。

βカロテン:粘膜の正常を保ち免疫力を高めます

せり100g中にβカロテンは1900μg含まれます。βカロテンは体内でビタミンAに変換されます。ビタミンAは、視紫紅を始め目の様々な部位の材料や機能を補助する成分で、夜盲症の予防や暗所順応を早くする働きがあります。また、皮膚や粘膜の正常を保つことで、肌の角質化を抑えたり、外部の菌の侵入を妨げる働きを助けます。

せりを使った主な料理

せりの抗酸化機能は含まれる様々な成分により実現していますが、熱を通したほうが吸収が良いです。また、においが苦手な人にとっても熱を入れたほうがにおいが緩和されます。そういった意味で代表的な料理の七草粥はとても理にかなった食べ方です。ほかに鍋に入れたり、胡麻和えにして食べたり、きんぴらごぼうの材料に加えて食べてもおいしくいただけます。

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