「セレン」は海の幸にたっぷり!活性酸素を除去し、前立腺がんの予防効果もあり

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「セレン」はミネラルの一つで、土壌に含まれています。昔は毒性が強いと考えられて来ましたが、現在では人体になくてはならない必須ミネラルの一つとされています。

「セレン」とは

海水や土壌に含まれている成分で、水銀やカドミウムの毒性を軽減すると言われています。まだ研究が進んでおらず、各食品にどの程度含まれているかは、その産地や飼料によって大きく異なるため、はっきりした数値は出ていないのが現状です。ですが、藻、魚類、卵黄に多いことはわかっています。たんぱく質と結合していることが多いため、普通に食事をしていればまず不足することはないと考えられています。

アジア、特に日本のように海産物を食べたり土壌に海水がしみ込んでいる所では、セレンは食物に取り込まれています。日本人の1日摂取目安量は成人で20~30μgですが、卵1個60gで約37μgあります。ですから通常は不足することはないはずなのですが、外食業界では外国産の食材が多く使用されているため、セレン不足の土壌で摂れたものを多く食べている可能性もあります。例えばアメリカ南西部の土壌はセレンが少ないため、脳卒中が多いと言われているほどです。また、特に男性は亜鉛のほかセレンの不足も男性不妊の原因になると言われています。

セレンの効能・効果

活性酸素を除去する作用

セレンは抗酸化酵素を生成する時の材料となる成分です。この抗酸化酵素は「グルタチオンペルオキシダーゼ」と呼ばれ、セレンはこの酵素の構成成分としてたんぱく質や脂質などが酸化されるのを防いでいます。

悪玉コレステロールを抑制し、過酸化脂質を抑制する不飽和脂肪酸は体になくてはならない重要な成分ですが、非常に酸化しやすいという欠点があります。すると細胞や組織が老化したり血管が錆びついたりといったことが起こり、動脈硬化を始めとする種々の生活習慣病を発症しやすくなります。セレンにはこういった症状を起こす活性酸素を阻止する抗酸化酵素の材料となるのです。

ビタミンCの生成を助ける作用

セレンはビタミンCの生成に関わっており、肌の健康を維持する効果があることが確認されています。ビタミンCは飲酒や喫煙、ストレスなどによって壊れやすいため、常に安定した供給をすることが重要です。

甲状腺ホルモンの代謝促進作用

セレンは甲状腺ホルモンの活動にも関与しています。甲状腺ホルモンはエネルギー代謝を調節する作用があり、不足するとむくみや便秘、冷え性などの症状が、多すぎると動悸、倦怠感などが起こります。セレンは甲状腺ホルモンの分泌が正常に保たれるために大切な成分なのです。

がんの予防作用

世界的な調査により、がん患者には血中にセレンが少ないことや、セレンが少ない土壌で育った人にがん死亡率が高いことがわかりました。そのため、がんとセレンには密接な関係があると考えられています。ただ、どのがんに対しても有効か、どの程度の量が必要か、はまだはっきりした結果は出ていません。今の所、前立腺がん、肺がん、結腸直腸がんの発生や転移を抑制することがわかっています。

セレンを効率的に摂るには

セレンは過剰摂取によって爪の変形、脱毛、胃腸障害、疲労感などの副作用が起こることが知られています。日本人が通常の食生活を送っていれば、まず不足することはありませんが、外食が多い方は出来るだけ魚や卵を食べるようにして下さい。

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