つらい便秘…日本人の腸の長さや食事と関係があるの?

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

消化_re

日本人は腸が長いってホント?

日本人は腸が長いという話を耳にしたことがある人は多いのではないでしょうか。「だから日本人の体は肉食用には出来ていない」「だから便秘がちになる」と主張する人もいますが、実は腸の長さは欧米人とほとんど変わらないのだそうです。

亀田メディカルセンター幕張や東京慈恵会医科大学、自治医科大学での研究によると、日本人男性の大腸の長さの平均は154.3cm、女性は155.2cmで、対するアメリカ人は男性が158.3cm、女性が158.1cmということで、3cmほどの違いしかないそうです。ですから、日本人が腸が長いとか、肉食に不向きだとか、便秘になりやすい、というのはすべて疑わしい説なのだそうです。

日本人に多いねじれ腸っていったい?

テレビで紹介されて以来多くの人の知るところとなった「ねじれ腸」。これは字のごとく大腸の一部がねじれている状態で、その部分で便が詰まってしまうため、便秘になりやすいのだそうです。便秘に悩む人の8割がねじれ腸だと言われています。特に、子供の頃から便秘気味だったり、便秘の時腹痛を伴ったり、便秘の後下痢をしたり、といったタイプはねじれ腸の場合が多いそうです。遺伝的な要因が大きいので、完全に真っ直ぐに治すということは難しいと言われています。

ねじれ腸でも便秘は解消できる

ねじれる位置というのはある程度傾向があるそうで、横行結腸、下行結腸、S字結腸の3箇所です。この3箇所に軽く刺激を与えると良いのです。横行結腸はおへその上あたりにあるのが正常ですが、固定されていないため下がりやすいと言われています。ですからおへそ周りを全体にマッサージするとともに、ウエストをひねる運動が効くそうです。

下行結腸は左側の肋骨下あたりから骨盤にかけてあります。ですからその部分を刺激します。仰向けになって両膝を立て、肋骨から骨盤にかけて押していきます。軽く叩くだけでも刺激になります。S字結腸のマッサージは、おへその下から恥骨の部分までを両指で押して行き、それからおへそまで持ち上げるように押していきます。

便秘と食文化との関連性

よく、欧米化した最近の食生活によって便秘が多くなったと言われますが、昔の日本では便秘はなかったのでしょうか?はっきりした資料は残されていないのですが、少なくとも今の中途半端な欧米食よりは食物繊維を多く摂っていたはずです。

日本人はもともと雑穀や豆類など、食物繊維が多く消化に時間がかかるものを多く食べていました。そのため、日本人の体内システムはそれに合ったものになっています。ところが動物性食品は腸内で腐りやすいため、できるだけ早く消化・吸収・排出を行なう必要があります。日本で一般的に肉を食べるようになってからまだ150年ほどしか経っていないため、体内はまだ肉類をうまく消化するようになっていないと考えられています。

しかも、欧米人が本来食べていた野菜や果物の文化までは取り入れられなかったため、食物繊維が圧倒的に少なくなってしまったのです。現代の日本人の便秘はそこから来ているのではないかと考えられています。

便秘の原因は食事以外にもある

もう一つ、特に女性に便秘が多い理由として黄体ホルモンとの関係があります。黄体ホルモンは女性の体を妊娠に適した状態にするホルモンで、多くの栄養を体内に留めようとする働きがあります。そのため、排卵後から生理前になると多く分泌される黄体ホルモンの影響で、女性は便秘しやすくなるのです。

また、基本的に女性のほうが筋肉がつきにくいのも原因の一つです。腹筋が弱いため腸の働きが低下し、便秘を引き起こすのです。その他、女性のほうが冷え性であることなども原因の一つとされています。特に女性は便秘しやすい体質を持っているようです。腹筋の強化と併せて食物繊維を多く摂ることで、便秘解消はもちろん美肌にもつながります。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加