トマト成分「ナリンゲニンカルコン」の花粉症やアレルギー症状抑制効果とは

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トマトは、ヨーロッパでは「トマトが赤くなると医者が青くなる」ということわざがあるほど健康効果があり、スペインではトマトを投げ合う「トマティーナ」というお祭りがあるほど身近にある、とても愛されている野菜です。今回は、最近発見されたトマトの有効成分「ナリンゲニンカルコン」についてまとめました。

トマトの有効成分

トマトはアンデス山脈原産のナス科の植物です。適温が昼20~25℃、夜10~20℃とされ冬の寒さが苦手なため日本では1年生ですが、本来は多年生で、何年にも渡り実をつけます。世界で8,000種類を超えると言われ、日本でも120種ほどが品種登録されています。日本ではトマトといえば赤、というイメージがありますが、正式には日本のトマトの多くは「ピンク系」に分類されます。

皮が黄色で果肉の色と合わさって赤く見えるのが「赤系」、皮が透明なものを「ピンク系・桃色系」と呼び、世界には黒、緑、白、オレンジ、黄色など様々な種類があります。トマトで有名なのは「リコピン」でしょう。カルテロイドの一種で、β-カロテンの2倍、ビタミンEの100倍もの抗酸化作用があります。この作用によって活性酸素が除去され、血流改善、生活習慣病予防、肥満予防、美肌効果など多くの効能・効果があります。

また、2012年には日本で13-oxo-ODAという血中の脂肪増加を抑える成分が発見され、注目を浴びています。

「ナリンゲニンカルコン」とは

「ナリンゲニンカルコン」は日本デルモンテとキッコーマンが共同研究した際に発見した成分です。トマトに特有のポリフェノールで、ジュースやケチャップに使用する加工用品種の果皮に多く含まれており、生食用のトマトにはほとんど含有されていないことがわかっています。

「ナリンゲニンカルコン」の効能・効果

アレルギー反応の抑制

ヒスタミンが遊離することを抑える作用があり、それによってアレルギー反応を抑える可能性が高いことから研究が進められています。実験では、特に軽度の花粉症患者に有効であること、副作用が全く起きなかったことが報告されました。実験結果によると、プラセボを与えた人との違いは、ナリンゲニンカルコンを摂取し始めてから約2週間目から一気に出始め、くしゃみ、鼻水、鼻づまり、目のかゆみ全てにおいて改善効果が認められています。また、アレルギー性鼻炎にも有効性が確認されました。

なお、ナリンゲニンカルコンはヒスタミンを抑えるので、抗ヒスタミン作用のある抗アレルギー薬のように眠気が起きることはありません。

皮膚疾患

ナリンゲニンカルコンは、アトピー性皮膚炎などバリア機能が低下している皮膚にも効果があることが動物実験により新たに発見されています。

ナリンゲニンカルコンを効率的に摂るには

アレルギー性疾患をお持ちの方の救世主と成り得る成分ですが、残念ながら通常の食材から摂取することは難しいです。というのは、まず、日本では加工用トマトはメーカーとの契約栽培制度で生産されていて、なかなか市場には出回らないのです。さらに、トマト加工品はJAS規格の定義によって、トマトの搾汁液から作られることが決まっています。ですからトマトジュース、トマトピューレ―、トマトペースト、トマトケチャップなどには果皮は含まれていないのです。

そのため、ナリンゲニンカルコンはサプリメントで摂るというのが最も現実的です。現在は製品化されたものがありますので、花粉症にお悩みの方は試してみてはいかがでしょうか。1ヶ月分で約3,500円と安くはありませんが、あまり薬剤に頼りたくないのであれば、選択肢の一つとして考えてみて下さいね。

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