日本人は伝統食に戻るべき?1977年アメリカで発表されたレポートの衝撃

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50代の男性です。40代になってからお腹周りにぜい肉が付き、持久力も落ちてメタボ予備軍になってしまい、健康に気を使うようになりました。でもその頃は、健康とは睡眠・運動・食事によって作られるものだという認識しかありませんでした。食事に関しても、たんぱく質、脂肪、炭水化物の3種類の栄養素をバランスよく摂っていれば良いといった漠然とした知識しか持ち合わせていませんでした。

丸元淑夫が紹介するマクガバンレポートの衝撃的内容

偶然、丸元淑夫(故人)の“良い食事と悪い食事”(新潮文庫)という本を読み、今までの食事と栄養に関する知識がまったく間違っていたことに気づかされました。丸元淑夫はアメリカが国家の総力をあげてガンの発生と食事との関係を調査したマクガバンレポートを研究し、日本人にわかりやすく伝えることに尽力されました。

このレポートによると、ガンの発生の原因は肉食を中心としたアメリカ人の食生活にあるとする衝撃的なものでした。レポートの中心人物となったマクガバン上院議員は、“知ってさえいれば”という言葉を残して、ガンのため亡くなりました。このレポート発表後は、アメリカの知識階級を中心に、肉食をやめ、日本食やベジタリアンなど健康によいと言われる食事に切り替えました。ところが、日本では逆に食事が欧米化していったことは皮肉なことです。

日本人に知られていなかった必要な栄養素

 丸元淑夫はこの本の中で、日本人の今の栄養の知識は間違っていることを、科学的表現で説明しており、深く感銘を受けたものです。以下その内容を中心に話を進めます。

人間には必ずとらなければならない栄養素があり、アミノ酸8種類(必須アミノ酸)、ビタミン十数種類、(A,B6、B12、C,D,など),ミネラル二十数種類(鉄、カルシウム、マグネシウム、亜鉛など)がそれです。カロリーは単なるエネルギー量で、カロリーだけで必要な栄養は判断できません。

また、肉類、牛乳には、体内で消化しにくい不飽和脂肪酸が含まれていて、体に悪影響を与えます。その証拠は、肉食、牛乳の摂取を中心とした食事をしている人の便は、黒色に近くなるのに対して、日本の伝統食を食べている人の便は、うすい褐色となります。

日本の伝統食はからだに必要な栄養素を全て含む

日本の伝統食とは、日本人が現在食べている食事とは大きく異なります。戦前あるいは、江戸時代まで遡って日本人が食していた食事がそれです。すなわち、無精製穀類、豆類を中心に、多種類の野菜、魚卵、鶏卵、小魚、海のもの、果物を中心とした食事のことです。また肉類は良質なタンパク源でもあり、脂肪の少ないところを、不飽和脂肪酸を使わない調理方法により摂取することは必要です。

このような食事を摂っていれば、現代の日本人を悩ませている成人病、生活習慣病、高脂血症、動脈硬化、メタボなどの症状が改善され、血液サラサラで快便な健康生活を送れるようになります。その結果、血色がよい美肌や、元気が取り戻せるでしょう。

具体的に健康に良い食材としては、玄米ごはん(又は5分、7分)、全粒粉のパン、納豆、豆腐、豆乳、おから、鶏卵、魚卵、貝類、牡蠣、青魚、マグロ、海藻、豚肉赤身、鳥の胸肉、ヨーグルト、ブルーベリー、トマト、人参、だいこん、じゃがいも、キャベツ、ホーレン草、ブロッコリー、ピーマン、柑橘系の果物、にんにくなどがあります。

でも、鵜呑みもよくないかも

このレポートは1977年に作成されたものですが、その後研究が進み、不飽和脂肪酸を中心に摂るように、というのが現在の常識となっています。もちろん脂肪ですから、摂り過ぎは避けなければいけませんが。

また、大量の脂肪酸を摂っているフランス人が心臓疾患に罹る率が非常に低いというように、アメリカの数値だけをもって判断するのは少々危険かもしれません。TVなどの健康番組に振り回されるのもよくありませんが、たくさんの情報から自分に合った食生活を見つけることが大切だと思います。

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