肝硬変になる前に!知っておきたい肝硬変の症状と予防・改善方法まとめ

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慢性肝炎や脂肪肝が進行して起こる肝硬変

肝炎という病気をご存じでしょうか。B型肝炎、C型肝炎、アルコール性肝炎、非アルコール性脂肪性肝炎などがあります。アルコール性肝炎は主にアルコールの飲み過ぎが原因といわれ、最初は脂肪肝となり、それが長い間続くとアルコール性肝炎になると考えられています。

肝炎は早期発見・早期治療がなによりも大切ですが、肝臓は少々のダメージではサインを送らないため気づきづらく、放置しておくと慢性肝炎となり脾臓が腫れたり腹水がたまり、ついには肝硬変や脳機能障害になる恐れがあります。

肝硬変の種類

肝硬変とは、肝臓が小さく硬くなり、細胞の多くが正常に働かなくなることで肝機能が低下する病気です。肝硬変には、初期段階で破壊された細胞組織が比較的少なく肝臓が機能している「代償性肝硬変」と、さらに症状が進行して破壊された細胞組織が多くなり機能が衰えた状態の「非代償性肝硬変」とがあり、それぞれに症状が異なります。

初期段階の「代償性肝硬変」の症状とは

初期段階の代償性肝硬変の場合、自覚症状がまったく現れないことがあります。検査をしても肝機能不全が認められない場合もあります。

症状が進行した「非代償性肝硬変」の症状とは

症状が進行した非代償性肝硬変になると、腹水、黄疸、手の震え、皮下出血、全身の倦怠感や脱力感、むくみ、食欲不振、かゆみなどの症状が現れ、尿の色が濃くなります。さらに症状が進行すると吐き気や腹痛が起こり、最終的には意識障害や異常行動などの重篤な症状が現れるようになります。治療を受けないでいると、約7~8割は5年以内に死亡する可能性があります。

よくある肝硬変の原因

肝硬変の原因はさまざまですが、最も多い原因は肝炎ウイルスによるもので、肝臓病の約8割がB型・C型の肝炎ウイルスによるものです。次いでアルコール性の肝臓病が1割で、その他自己免疫性、薬物や毒物によるもの、遺伝、栄養不良などがあります。

現在のところ、日本では肝硬変の原因の大半はウイルスですが、近年アルコール性が増えています。欧米では肝硬変患者の50%以上がアルコール性といわれており、日本もそれに近づきつつあるようです。

肝機能を高める栄養素と食材

肝炎ウイルスは血液を介して感染しますが、現在は感染を防ぐための手立てがあります。ですがアルコール性肝硬変はお酒の飲み過ぎという自己責任によるものですから、過度な飲酒は慎まなければいけません。

アルコール性の場合、初めはアルコール性脂肪肝になりますが、さらに飲み続けるとアルコール性肝障害となり、さらに進行するとアルコール性肝硬変を引き起こします。ここまで来ると糖尿病などの合併症を患うことも多くなります。アルコールを控えることはもちろんですが、食事でもケアをする必要があります。

肝機能を高めるとされる栄養素はビタミンA・C・E、亜鉛、マグネシウム、たんぱく質、食物繊維などです。特にビタミンA・C・Eは活性酸素を除去する働きが強いので、肝臓に溜まるのを防いでくれます。活性酸素は細胞を老化させるため、肝臓に溜まると肝障害を起こしやすいのです。レバーやうなぎ、銀だら、にんじん、かぼちゃなどに多く含まれています。

たんぱく質は、肝細胞の新陳代謝や修復に必要な酵素の合成に関わっているため、消化吸収の良い豆腐や納豆、味噌などの大豆加工品や卵、乳製品などを摂るようにしましょう。また、食物繊維も大切です。便秘になると便から老廃物や有害物質が発生してしまいます。それを解毒するのが肝臓なので、便秘が慢性化すると肝臓に負担がかかってしまうのです。

近年は診断技術や治療方法が向上し、以前のように肝硬変=末期と捉えることはなくなって来ました。しかし、悪化してしまってからでは通常の生活が難しくなります。その前に生活習慣や食習慣を見直し、健康な体づくりをしましょう。

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