チーズや大豆の「チロシン」でやる気を出そう!ダイエット効果も

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「チロシン」は非必須アミノ酸の一種です。「非」必須というのは、体内で作られるので食事から摂らなくても大丈夫、という意味で、不要物ということではありません。様々な働きがあるので、不足すると色々な不調が起こります。

「チロシン」とは

チロシンは必須アミノ酸のフェニルアラニンから作られます。フェニルアラニンはレバーや鶏、マグロなどに多く含まれていて、ドーパミンやアドレナリン、ノルアドレナリンなどの神経細胞の興奮や抑制を伝達する成分の材料になるチロシンを作ります。さらには恒甲状腺ホルモンやメラニン色素の原料にもなっています。

チロシンにはかすかな苦みがあり、バナナやアボカド、りんごに多く含まれています。りんごを切った後変色するのは、チロシンが空気に触れたことで酸化し、メラニン色素を作るためです。またたけのこを茹でて出る白い粉末もチロシンです。

チロシンの効能・効果

うつ症状の改善

チロシンはドーパミンの材料となります。ドーパミンはアドレナリンやノルアドレナリンの前駆体で、快感や幸福感などを司る脳内ホルモンです。脳内の神経にはドーパミンにしか反応しないものもあり、不足すると気分が落ち込むといったことが起こりやすくなります。そのため、チロシンを摂ることでドーパミンやアドレナリン・ノルアドレナリンが生成され、うつ症状などの改善につながるのです。

集中力を高める効果

ドーパミンやノルアドレナリンが不足すると、集中力が低下したりやる気が起きないといった症状が起こります。チロシンはこれらのホルモンの前駆体のため、集中力を増したい時に必要な成分です。

ストレスの緩和作用

アドレナリンやノルアドレナリンはストレスによって消費されます。すると攻撃的になったり疲労感を覚えるようになります。チロシンを摂ることでストレスに抵抗できるようになるのです。また、精神的なものから来る慢性疲労症候群にも効果があることがわかっています。慢性疲労症候群とは主に女性に多く見られる症状で、生活環境から来るストレスが原因と言われています。

白髪を予防する効果

チロシンは体内でメラニン色素を合成します。あまり多く摂るとシミやそばかすの原因になると言われていますが、同時に黒髪の要素でもあり、チロシンが不足すると白髪になりやすいとも考えられています。

実はメラニン色素はDNAを紫外線から守るために存在していると言われます。DNAは紫外線によってダメージを受けると細胞が死んでしまったり突然変異を起こします。これががんの元になると考えられています。つまり、黒髪は紫外線から頭皮の細胞を守っているのです。

ダイエット効果

人間は幸福感や快感に満たされていると、食欲が抑制されます。何かに夢中になっていて食事を忘れる、というのはよくあることでしょう。これは主にドーパミンの働きによるものです。ですから、チロシンを摂ってドーパミンを生成することにより食欲が落ち着き、ダイエット効果があるのです。

チロシンの効率的に摂るには

チロシンは元々チーズから発見された成分なので、チーズに豊富に含まれていますが、その他多くの食材にも含まれています。1日の摂取目安量は500mg~3000mgと言われていますが、食材100g中の含有量は、高野豆腐が2200mg、チーズ1300~1400mg、たらこ1100mg、かつお800mg、卵黄730mg、納豆・鶏ひき肉680mgというように、普段の食生活で無理なく摂れます。

特に和食がおすすめです。みそ汁1杯で約100mg摂れますし、納豆1パック50gで340mgですから、朝の納豆と朝晩の味噌汁だけで目安量を超えます。チーズの場合、1切れで約260mgですし、食パン6枚切り1枚にも約170mg含まれています。ですが、精神的に落ち込んだ時などもっと多量に摂りたい時は、サプリメントを利用するのも良いでしょう。日本ではチロシン単体でのサプリメントはないようですが、海外通販で手に入ります。

ただ、チロシンは甲状腺と関係が深い成分で、摂り過ぎると甲状腺機能亢進症を引き起こすことがあります。バセドウ病が代表的なもので、心臓に負担がかかるなど深刻な症状を招く恐れがありますので、くれぐれもサプリメントの摂り過ぎには注意して下さいね。

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