「ドコサテトラエン酸」はDHAと同じ効果?ミドリムシの未知のパワー

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ミドリムシという言葉からは当然虫を想像しますが、実は動物でもあり植物でもあるという珍しい生き物です。一種の藻なのですが動物のように鞭毛運動をし、さらには植物のように葉緑体を持ち光合成もするという不思議な生物なのです。最近、このミドリムシは「ユーグレナ」と呼ばれ、栄養補助食品として利用されています。このミドリムシの中に含まれる不飽和脂肪酸「ドコサテトラエン酸」が血液サラサラ効果があるのではないか、という研究が進んでいるのです。

ドコサテトラエン酸とは

研究段階ではありますが、このドコサテトラエン酸はドコサヘキサエン酸(DHA)と同様の性質を持つとされています。ドコサヘキサエン酸といえば青魚に多く含まれる、血液サラサラ成分です。

ドコサヘキサエン酸は脂肪酸の中でもω-3(オメガ3)系脂肪酸ですが、ドコサテトラエン酸はω-6系脂肪酸です。ω-6脂肪酸にはリノール酸、γ-リノレン酸、アラキドン酸などがあり、ベニバナ油、グレープシードオイル、ヒマワリ油、コーン油、ゴマ油など植物油に多く含まれています。

ω-6脂肪酸には体の機能をコントロールする作用があると言われ、高血圧予防やアレルギー症状の改善にも良いとされています。ただし脂肪なので摂り過ぎると血液がドロドロになり動脈硬化を引き起こす危険性もあります。

ドコサテトラエン酸の効能・効果

動物性・植物性の二つの性質を持ちながら細胞は細包膜で覆われているだけなので、効率的な栄養の吸収が可能だと言われています。そのため、動物性に比べ消化吸収するのが困難な植物性の栄養も、効率的に吸収できるのです。

血中コレステロールを減らす

ドコサテトラエン酸を含むω-6脂肪酸には、コレステロール値を下げる効果があります。善玉コレステロールは血管内をきれいにするために必要な成分ですが、これは減り過ぎると血流が悪くなり、動脈硬化などの症状を引き起こします。ただし、多く摂り過ぎると逆に善玉コレステロールを減らすこともわかっており、摂取量に注意が必要です。

肌や髪にうるおいを与える

適度な脂はお肌のうるおいに必要です。脂が不足すると化粧水などを顔につけても蒸発しやすくなり、結果として肌荒れや乾燥肌につながってしまいます。髪の毛も同様で、脂が不足すると摩擦や静電気で傷みやすくなります。ドコサテトラエン酸には水分をキープしうるおいを与える作用があります。

ドコサテトラエン酸を効率的に摂るには

ドコサテトラエン酸は研究段階ではありますが、既にミドリムシ(ユーグレナ)の形で多くのサプリメントに使われている成分です。また、牛のレバーや豚ロースの脂身などには可食部100gあたり約70mgが含まれています。鯖やサンマなど焼き魚での摂取も可能です。ただし、少量だからと過剰摂取をすると肥満につながるため、適量にとどめておくことが必要です。

ほかにはベニバナ油、ヒマワリ油、コーン油、大豆油、ゴマ油などにも含まれていると言われているので、普段の生活で無理なく摂ることが出来ます。ドコサテトラエン酸が含まれる不飽和脂肪酸のグループは、1日の摂取量は成人男性、成人女性とも10g程度です。通常の食生活で不足することはまずありません。極端な脂抜きダイエットさえしなければ大丈夫ですよ。

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