便秘かそうでないかは、お通じの回数で決まるもの?

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

142_便秘_re

お通じは何日に1回が正常?

お通じが3日に1回しかない、という人にとっては、毎日ある人は本当にうらやましいかもしれません。でも、理想のお通じ回数というのはあるのでしょうか?実は、医師や研究者によって、それぞれ意見が違うのです。

毎日1回?数日に1回でも便秘ではない?

たとえば、東京大学農学博士の辨野氏によると、「良好な腸内環境であれば、排便は1日1回」だそうで、便秘は腸内に便という腐ったものがずっと溜まっていることになるため、体に悪影響がある、と説いています。そうかと思えば長野県の内科胃腸科クリニックの前山院長は「排便が毎日なくても、腹痛や膨満感がなければ便秘ではない」「便秘とは1週間に1~2回、あるいはそれ以下の場合」と書いています。

このように、専門家によっても意見が違うのですから、素人の私たちには判断できませんね。また、私たち自身、「便秘」の定義が人によって違うようです。回数にこだわる人、硬さにこだわる人、ニオイにこだわる人…。このように、「便秘」と一言で言っても、考え方はいくつもあるのです。

便の形や硬さには正常・異常がある

ただ、正常な便の硬さや性状というものはあります。よく例えられるのがバナナで、バナナの大きさと形、硬さが1~2本程度するっと出るのが理想的とされています。ほかの表現では、ソーセージ状の形と柔らかさとも言うようです。それ以外の便、いわゆるウサギの糞のような、木の実状に分離した硬いものは便秘傾向があるとされています。ですから、たとえ毎日お通じがあってもウサギの糞状であれば便秘ということになりますね。

便やオナラが臭いのは腸内環境が悪い

お肉をたっぷり食べた翌朝、硬くて強烈な臭いを発する便が出た経験はありませんか?食べ物にはニオイ成分が含まれていますから、便が多少臭うのは当然です。でも、強烈な悪臭の原因は悪玉菌です。大腸菌などが腸内で繁殖してしまい、タンパク質や脂質が腸内発酵して腐ってしまった時に出る臭いなのです。ですから、頻度に関わらず悪臭が強い便が出る時は、腸内環境が非常に悪くなっているということになります。

また、腸には便を排出することで解毒作用を行なっています。そのため、便が体内に長く留まると腸内の悪玉菌を増やします。また腸内環境が悪くなると体の免疫力が低下すると言われています。さらに、悪玉菌が増えると有害物質が発生し、血液を通して体全体を巡ります。するとその毒素を排除しようと体のエネルギーが消費されてしまうため、代謝が悪くなって太りやすくなるという研究報告もあります。

便の色にも注目していくことが大切

便の色を見てみると、その時々で一定ではないのがわかるでしょう。これは便が大腸を通った時間で変わってきます。その時間が短い場合は黄色っぽい便になり、時間が長くなるにつれて茶色や黒っぽい色へと変化していきます。中にはタール便という黒色の便もありますが、タール便というのは胃や十二指腸から出血している時によく見られる便ですから、送球に病院を受診して下さい。

毎日お通じはないけれど便秘の症状は感じていないという場合は、無理に毎朝のすっきりのために頑張る必要はありません。排便回数には個人差があるということをまずは理解するようにしていきましょう。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加